あがた森魚の今週の日記より紹介してまいります
09月21日(金)函館にて
函館は夕陽がキレイだよ。
函館に、17時01分定刻到着。
駅界隈で、景色を撮っているうちに時間が経ってしまった。
11時22分大宮発はやて23号に乗ろうとすると
満席で、自由席がなく、立ち席特急券で、デッキで仙台まで。
楽曲の詞曲の整理など、いろいろしている内に新青森。
海峡線に乗り換え、函館まで無事に着いた。
函館山のまわりに夕焼けが縁取られて、その輪郭が綺麗。
もちろんビデオにおさめました。
今日の会場はBlack Music「g」という
函館港イルミナシオン映画祭ゆかりの高橋裕さんのお店なんだけど
この界隈も人通りがなく、
函館は小さな北のさびれたアテネの街のような、
街中が北のチープシックな遺跡かのような気がする。
もう10数年、映画祭でかかわってしまったため
函館に帰ってくる気持ちに機微があって、
今日の場所は映画祭ゆかりの場所でもあり、
函館に来るうれしさと、
さまざまな気持ちの気配りの感じが渾然となっていて……、
でも、会場で1時間ほどサウンドチェックしているうちに、
音もなじみ、ハコにもなじみ、
映画祭の笹井くんが音響をやってくれてサウンドもなじみ、
一人、二人、映画祭関係者が受付のお手伝いに来てくれて、気持ちがなごむ。
ちょっとよそ行きのパーティに顔を出す時のような、
久しぶりの誰かに会うような、そういう緊張感ととても似ている。
午後7時半にはじまり、休憩をはさみ午後10時30分近くに終了。
今日の手配をしてくれた、映画祭実行委員長米田くんらと、
午前1時まで、歓談。
函館はやはり、特別な場所です。
贅沢だな。